武蔵野大学 国際総合研究所国際フォーラム 日アフリカ協力による持続可能な経済発展への道筋 ―デジタル物流強化による循環経済の構築―

武蔵野大学 国際総合研究所国際フォーラム

日アフリカ協力による持続可能な経済発展への道筋

―デジタル物流強化による循環経済の構築―

2025年8月19日に武蔵野大学有明キャンパスにて「日アフリカ協力による持続可能な経済発展への道筋 ―デジタル物流強化による循環経済の構築―」をテーマに国際フォーラムを開催します。

本セミナーは、デジタル物流制度を基盤にする、強靭で持続可能な「循環型の」サプライチェーンの確立によるアフリカとアジア間の環大陸間コネクティビティ強化する方法について、日本、アフリカ、アジアの専門家が叡智を結集するものであり、日本のビジネス界の方々にとっては、アフリカ、循環型経済、というビジネスの新地平を切り開く絶好の機会です。アジアとアフリカを跨ぐ循環経済のコネクティビティ構想については、既に、G20首脳に政策提言を行うT20(Think Tank 20)プロセスにおいて正式に採択されており、2025年11月に南アフリカで開催されるG20において首脳に提示されることになっております。本セミナーでは、その大きな動きを、世界に先駆けて、みなさまだけに御紹介するものです。

Zoomでご参加ご希望の場合(申込フォーム):

https://kitos-001.jp/MusashinoTICAD9/Entry/RegTop.aspx

1. コンセプト 

世界が循環経済へと移行していくことが、地球社会の持続可能性を高めるという目標とともに、アジアとアフリカ間の大陸をまたぐ協力関係を強化するまたとない機会であるといえる。本フォーラムでは、資源効率を促進し、廃棄物を最小限に抑え、デジタル化を通じてコネクティビティを強化する、革新的な政策枠組みと実用的な物流戦略の開発に焦点を当て、この環大陸間の協力関係を促進するために必要な施策について議論することを目的とする。特に日本のビジネスの拡大にとって、アフリカとのコネクティビティの概念が戦略的に重要であることを認識し、本セミナーでは、アフリカとアジア間の環大陸間のコネクティビティを通じて、強靭で持続可能な循環型のサプライチェーンを確立するデジタル技術の変革の可能性を模索する。 

2. フォーラムの目的 

 本フォーラムは、主に以下の2つの目的を達成する。 

目的1:

アフリカ中心の政策開発と実現:アフリカの視点から導き出された上記の政策課題(循環経済、デジタル化、コネクティビティ)に対応する政策提言を導き出すこと。この提言は、アジアーアフリカ地域における循環経済の確立と発展、およびアフリカと日本(およびアジアの諸国)との経済産業協力関係に大きく貢献するものである。また、これらの提言は、日アフリカの相互に有益なパートナーシップを促進することで、アフリカと日本の経済安全保障を強化することを目的としている。 

目的2:

デジタル物流による循環型サプライチェーンの構築:デジタル技術を活用し、アジアーアフリカ地域を架橋する環大陸の「循環型サプライチェーン」を構築・強化するための、物流網(コネクティビティ)に焦点を当てた具体的な政策提言を策定する。この政策提言は、効率的かつ持続可能なデジタル物流体制を確立することで、日本のビジネス界がアフリカへ進出し、稼ぐ力を促進することを目指すものである。 

本フォーラムではでは、以下の重要なテーマを取り上げる。 

1: アジアーアフリカにおける循環経済のための政策フレームワーク:

このセッションでは、アフリカ地域域内の循環経済や廃棄物関連の規制の調和、持続可能な経済慣行の奨励のみならず、廃棄物管理における国境を越えた協力(アフリカ域内および、アジアーアフリカ間協力)、さらには静脈産業に関連する貿易協定の役割などの要素を含む、大陸横断的なコネクティビティについて考察する。 

2: デジタル物流と循環型サプライチェーンの開発:

政策実施における透明性向上のためのデジタルプラットフォームの活用、資源最適化のためのIoTの導入、予測ロジスティクスにおけるAIの活用、トレサービリティ向上のためのデジタル技術やブロックチェーンの活用を議論する。これらの実現のための、アフリカ地域におけるデジタルインフラの開発のあり方にも焦点を当てた議論を行う。 

3. 主催及び後援 

・主催:学校法人武蔵野大学 国際総合研究所(MIGA) 

・後援:経済産業省(METI) 

4. 日時

2025年8月19日(火) 9:30~17:00 

5. 場所

武蔵野大学有明キャンパス3号館3F 

6. 式次第 

*登壇者様につきましては調整中の方もおり、当日オープニングスピーチをしてくださる方が追加になる可能性もございます。 

9:30 – 9:40 開会挨拶 
武蔵野大学国際総合研究所長 西村英俊 特任教授 
9:40 – 11:20 オープニングスピーチ 
武蔵野大学学長 小西聖子氏 
経済産業省代表(予定) 
環境省 地球環境審議官 土居健太郎氏 
アジア開発銀行研究所長(Dean,ADBI)兼CEO、元インドネシア共和国財務大臣、バンバン・ブロジョネゴロ閣下 
元南部開発銀行 (DBSA) 総裁 Patrick Dlamini氏 
国際協力機構理事(JICA) 安藤直樹氏 
独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)代表(予定) 
11:20 – 11:30 写真撮影 
11:30 – 12:30 シーンセッティングプレゼンテーション: 
NX総合研究所の貿易・物流に関する文献調査および現地調査からの情報とOSBP Status Report (AUDA-NEPAD & JICA, 2024)をもとに実施したIDE-GSM分析などの成果を発表 
NX総合研究所 
アジア経済研究所GSMグループ 
12:30 – 13:30 昼食休憩 
13:30 – 15:00 
セッション1:日アフリカ、環大陸間のグローバル規模での循環型アプローチの実現キーノートスピーチ: 
Elizabeth Sidiropoulos氏 南アフリカ国際問題研究所(SAIIA)最高経営責任者(予定) Venkatachalam Anbumozhi氏 東アジア・アセアン経済研究センター(ERIA)研究開発シニアフェロー上級研究員モデレータ: 
小島道一氏 日本貿易振興機構(JETRO)アジア経済研究所 Inter-disciplinary Studies Center 上級研究員パネリスト: 
岩崎総則氏 経済産業研究所(RIETI)コンサルティングフェロー 
Pamla Gopaul氏 AUDA-NEPAD(アフリカ連合開発庁-アフリカ開発のための新パートナーシップ),Senior Programme OffiÄb0cer-Data Analyst経済産業省代表(予定) 
質疑応答 
15:00 – 15:20 コーヒーブレイク 
15:20 – 16:50 
セッション2:デジタルコネクティビティとロジスティクスの強化、アフリカと日本の新たな産業協力の模索 
『新頭脳立地政策:Special Epistemic Zone』モデレータ: 
前田充浩氏 武蔵野大学 客員教授パネリスト: 
Dr.中村昌弘氏 株式会社レクサー・リサーチ 代表取締役 
和田勲氏 いすゞイーストアフリカ 副社長 
AU・Dr. Patrick NDZANA OLOMO, Ag. Director of Department for Economic Development, Trade, Tourism, Industry and Minerals, Head Economic Policy& Sustainable Development. Dr. Milkesa Jagema Tolera氏, Director General, Manufacturing Industry Development Institute, Ministry of Industry. 
質疑応答 
16:50 – 17:00 会議総括(武蔵野リフレクション) 
武蔵野大学国際総合研究所長 西村英俊 特任教授 

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